個展一覧

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オブジェにつきまとう幻影 (1):益永梢子《Daily routine》

先月、水戸芸術館のクリテリオム93で開かれた個展《Daily routine》に取り上げられた作品は、絵画的な要素とオブジェ(立体)の要素を同時に表している。所々塗られた箇所と、丁寧に作られた立体、または床へ直に置いたり、壁にかけられている様子を見ると、その作品が絵画と彫刻との妙なる関係性を示唆しているようにも思える。私が作品から感じとった絵画の特徴―または絵画らしさとでも言おうか、それは先ほど述べた幻影(性)ではないか。

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キャラクターは自分から話が出来ない:相磯桃花《私がした暴力》

TATARABA「ナオナカムラ」で開かれた相磯桃花の個展《私がした暴力》で、作家はアニメーションゲームのキャラクター設定における暴力(または暴力性)に注目し制作を行った。絵画と映像を中心に作者はキャラクターを視覚的に表現し、鑑賞者はその人物像を見ては、ゲームで普通に見ることのできる存在として受け入れる。ここで視覚的にキャッチできるキャラクターの健全な姿は、作品のタイトルを見たときに疑問を抱くようになる。

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叫び声は現場に聞こえない:イム・フンスン×百瀬文<交換日記>

先日、3月30日、韓国国立現代美術館ソウル館(MMCA Seoul,국립현대미술관 서울관)で、芸術家イム・フンスン(Im Heung Soon, 임흥순)の個展「私たちを隔てるものたち」に特別上映プログラムとして、作品<交換日記>が上映された。

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分裂を抱えた世界:チョン・ヒョンソン《並んで歩く昼と夜》(전현선, Hyunsun Jeon)

以前、オク・スンチョル(옥승철)とノ・ウンジュ(노은주)のグループ展に共に参加していた画家、チョン・ヒョンソン(전현선)の個展が、弘益(ホンイク)大の近くにある展示スペース、オルタナティブ・スペース・ループ(Alternative Space Loop)で行われた。以前のグループ展《没入と均衡(몰입과 균형)》で、筆者はチョン・ヒョンソンの作品を「絵画的らしい」というキーワードのもと分析してみたが、今回の展示はまた違う視点で見ることができた。

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線は引かれるもの:BIEN《WOOZY WIZARD》

BIENの個展《WOOZY WIZARD》が、Block Houseで先日行われた。今回の平面作品は、一見、特にネットにアップされた画像で見ると、それはフォトショップやイラストレーターのツールで描かれた線のように見える。実際にこの線は、ベニヤ板に機械で丁寧に彫られたもので、それは文字や記号、そしてアニメのキャラクターをはじめとして様々な形を捉えたもの、と説明にある。......

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平らな世界をうろつく:キム・フィチョン〈HOME〉(김희천, Heecheon Kim)

ソウルのドゥサン・ギャラリー(두산갤러리, Doosan Gallery)にて昨年11月29日から12月23日まで、映像作家キム・フィチョン(김희천, Heecheon Kim)の新作〈HOME〉が紹介された。この作品でアーティストは何を表そうとしたのか、それを述べてみたいと思う。

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断想:批評のプラットフォームとは《와우산 타이핑 클럽》(Part 3)(副題:ぷらっと、プラットフォーム)

先日、ソウルにある展示空間2Wで行われたトーク・プログラムをきっかけに、筆者が「美術批評のプラットフォーム」について考えをめぐらせてみた。ワウサン・タイピング・クラブ(와우산 타이핑 클럽)に属しながら活動し、何を思ったのか、この場で自分自身に問いかけるよう、「まとまらないまま」まとめてみたいと思う。今回の副題:ぷらっと、プラットフォーム。

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3つの対立と共存:ハ・テボム(하태범, Tae Bum Ha)《対立の共存》(대립의 공존, AMBIVALENCE)展

Korea Artist Prize(올해의 작가상)2015のファイナリストでもあるハ・テボム(하태범, Tae Bum Ha)。写真をメインに活動するこのアーティストは、昨年アートスペース・ワット(아트 스페이스 와트)で《対立の共存(대립의 공존, AMBIVALENCE)》展を開いた。この展示で紹介された作品の中から、〈s-〉シリーズを紹介しながら「何が対立していて、また共存しているのか」を分析しようと思う。

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