アート・フェア

【お知らせ】The Scrap 2018がソウルで開催されます!(6月9日~13日)

写真を展示/販売するプラットフォーム <The Scrap 2018> 6月、文化駅ソウル284にて開催決定!

 

 

前このサイトでも数回に渡って紹介したThe Scrap(ザ・スクラップ, 더 스크랩)が、今年はちょっと早めに開催することが決まりました!第3回になる今年は、6月9日~13日の間、韓国ソウルにある「文化駅ソウル284(문화역서울 284)」で行われます。

文化駅ソウル248(문화역서울248)の外観(출처: 월간조선)文化駅ソウル248(문화역서울248)の外観(출처: 월간조선)

The Scrapについては、筆者が以前<The Scrap 2017>について書いた、こちらの記事もそれぞれ参考にしてみてください!

Part 1:The Scrapとは何か?
Part 2:選んだ写真を見てみよう!/ 이제 픽해본 사진을 한 번 보자!
Part 3:砕け、崩れた後に / 깨뜨리고 쪼개진 뒤에 (*추가 내용 포함)

★【NEW!】 The Scrap 2018に行ってきました!★

★【NEW!】 The Scrap 2018で写真選びました!

 

The Scrap 2016 (COURTESY OF THE SCRAP)The Scrap 2016 (COURTESY OF THE SCRAP)

 

The Scrap 2017 (COURTESY OF THE SCRAP)The Scrap 2017 (COURTESY OF THE SCRAP)

The Scrap 2018、開催決定!

<The Scrap>は写真を展示/販売するプラットフォームとして2016年よりスタートし、斬新な企画としてアートシーンと一般の方々へ共に好評だった。今年度のThe Scrapは、誰にでもオープンな複合文化スペースであり、様々な文化芸術が創作され交流の行われる、文化駅ソウル284にて、展示・公演・マーケット・祝祭などの分野とジャンルの際限なく可能性を試し、新たな場を共に作り出すプロジェクト「プラットフォーム284」の一環として、6月9日から13日まで開催される。<The Scrap>は、毎年アーティスト100人の作品を10点ずつ、計1,000点を紹介し市場に流通させることで、市場の滞った時期に作家には写真を販売するという経験を提供してきた。また、展示に「購入」という要素を付け加えることで、観客には「消費」という身近で楽しめるコードで展示に集中し、親しみを持って作品を購入する経験を提供してきた。それは、生活の中で美術作品を楽しみ購入し、ライフスタイルを拡張する期待へと繋がっている。

今回のイベントには日本の若手写真作家の写真集を発刊し、紹介を行っている独立出版社「Newfave」のディレクター大山光平と、台湾の写真誌「VOP(Voice of Photography)」の編集長ウェイ=アイ・リー(Wei-I Lee)を招き、写真をとりまく今日の実践と悩みを共有し、<The Scrap>で呈される写真媒体への疑問について討論を行うフォーラムや、「みんなのScrap」(スクリーニング)などが行われる予定。

<The Scrap>ではカン・ホング(Gang Hong-goo, 강홍구)、ク・ボンチャン(Koo Bohnchang, 구본창)、チョン・ソヨン(Chung Seoyong, 정서영)など、国内を代表する写真作家から若手の作家、また写真作家から若手のペインター、デザイナー、パフォーマー、研究者など様々な分野の作家が参加してきて、今回参加する100名(チーム)の作者たちは、6月1日よりThe Scrapのサイト(the-scrap.com)でチェックすることができる。

 

The Scrap 2016 (COURTESY OF THE SCRAP)The Scrap 2016 (COURTESY OF THE SCRAP)

The Scrap 2018 概要

① <The Scrap>では、100名(チーム)の写真1,000点を展示/販売する。

② 「ショールーム」には同じプリント方式(C-print)とサイズ(A4)で印刷された写真1,000点を、タイトルや作家の情報無しに1番から1,000番まで番号で示して展示する。

③ 観客は展示された1,000点の写真を自由に鑑賞できる。The Scrapのパッケージには5枚・10枚の単位で購入でき、購入希望者は置かれているチェックリストに写真の番号を書き込めばOK。

④ チェックリストを書き終えた観客は、「ストレージ」に行きチェックリストを提出し決済後、選んだ写真とドキュメント(作家名・ステートメントなど)の入っているスクラップ・パッケージをもらう。

⑤ 価格情報(区分:構成:価格)

・入場券:当日入場券(当日中は再入場可能):無料
・チケットA:スクラップ・パッケージ(写真5枚):30,000ウォン
・チケットB:スクラップ・パッケージ(写真10枚):50,000ウォン

 

The Scrap 2016 (COURTESY OF THE SCRAP)The Scrap 2016 (COURTESY OF THE SCRAP)

The Scrapのはじまり

The Scrapは作家として過ごしながら、それまでの写真の展示/市場を経験して感じた、幾つかの疑問からはじまった。

 

① 写真はどこでどのような方法で販売されているのか?

② 市場で流通する写真は、どのようなものか?

③ 今までとは違う販売のしかたを試してみてはどうか?

④ 若手の作家が自ら新たな展示/販売を行うプラットフォームを思い浮かべてみたらどうか?

 

The Scrap 2017 (COURTESY OF THE SCRAP)The Scrap 2017 (COURTESY OF THE SCRAP)

The Scrapのこれまで

ここ2年の間行われた<The Scrap>は、上のような質問への答えを模索する過程であり、<The Scrap>で私たちは大きくも、小さい経験をすることが出来た。

 

① 第1回には、1,546人にも及ぶ観客が訪れ、5,315枚の写真が買われていった。

② 第2回には、2,076人にも及ぶ観客が訪れ、7,495枚の写真が買われていった。

それまでの写真の流通構造や販売方式とは異なる経路として、観客と出会えた。

④ 5枚・10枚単位で写真を売ることで、観客が写真・イメージをそれぞれの基準でキュレーションしてみることができる、新鮮な経験を提供できた。

⑤ 今日の写真・イメージの幅広いスペクトラムを見せられるよう、様々な領域で活動する作家と共に行った。彼らはA4サイズに定められた紙面を活用することで、写真・イメージについてのそれぞれの観点を提示することが出来た。

⑥ 作家と観客に新たな形として展示のルールを生み出し、提示した。これによって、作家と観客との間を互いに見つめ、新たな形の躍動と好奇心を提供した。

⑦ 同じサイズとプリント方法で生産された写真を展示し、観客に鑑賞だけでなくそれまでの写真の流通方法であるエディションの制約を受けずに購入が出来る、独特な形の展示の経験を生み出すことが出来た。

⑧ <The Scrap>は展示/販売の収入を販売実績とは関係なしに、均等に参加した作家へ分配する構造もまた試みた。

The Scrap 2017 (COURTESY OF THE SCRAP)The Scrap 2017 (COURTESY OF THE SCRAP)

 

<The Scrap 2018>を準備するにあたって

① 作者と観客に同じインターフェイスを提案し、与えられた条件を元にどのような形でそれぞれ経験が生み出されるかに期待をしている。主要なインターフェイスとシステムの条件を維持したプラットフォームが、持続可能な形で発展できるかどうかについても考慮している。

② <The Scrap> 展の経験に、新たな形の展示の経験を重ねることが出来るか、試みている。第1・2回に参加した作家の作品が閲覧可能なアーカイブルームを設ることで、The Scrapの展示における観覧時間を多層的に設計しようと考えている。参加作家と作品をウェブとフィジカルな形のアーカイブとして構築し、単に作品を買って・売るプラットフォームではなく、その次の段階を模索している。

今日における写真・イメージをとりまく位置づけと言説について討論する場を設け、それぞれの悩みと指向性を交えながら、視差の補正を試みる。

④ <The Scrap>を開催することで、写真・イメージの販売収益が作者たちに意味があるのか考えており、観客にとって購入が容易いようセットし、鑑賞を越え、作品を購入し所蔵する経験を拡散させ、作品の購入層を拡張する。この点を踏まえ、展示の場所を観客が大勢訪れる「文化駅ソウル284」にした。

⑤ 作者たちをコンスタントに見つけながら、関係を築き作品を紹介することで、生態系の層に厚みを持たせ、プラットフォームの持続性がもたらすポジティブな方向を模索する。

 

The Scrapをもとに、作者として観客と出会う経験。観客が写真を見て触り、買うという経験。作者と観客の相互間に行われるフィードバックが、一つのプラットフォームとして集い、積み重ねられるもの。The Scrapを越えて、作者と作者との間の小さな交流が始まること、それが私たちの思い描く<The Scrap>。

 

[企画チーム]
キム・イキョン(GIM IKHYUN, 김익현)、キム・ジュウォン(Kim Juwon, 김주원)、アン・チョロン(Anchorong, 안초롱)、イ・ジョンミン(Lee Jungmin, 이정민)、ホン・ジンフォン(Jinhwon Hong, 홍진훤)

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